PCの安定動作には適切な電源容量の選択が欠かせません。特に、自作PCやBTO(受注生産)PCを構築する際には、CPUやGPUなどの消費電力を考慮した電源容量の選定が重要です。ドスパラの電源計算ツールは、各パーツの消費電力を考慮し、最適な電源ユニットを選ぶ手助けをしてくれる便利なツールです。本記事では、電源計算ツールの使い方や電源選びのポイントについて詳しく解説します。
ドスパラの電源計算ツールの基本情報
電源計算ツールとは?
ドスパラの電源計算ツールは、自作PCやBTO PCの構築をサポートするためのオンラインツールです。このツールでは、CPU、GPU、メモリ、ストレージ、ファンなどの主要パーツの消費電力を入力することで、最適な電源容量を計算できます。これにより、オーバースペックや電力不足による動作不安定を防止し、安定したPC運用が可能になります。
電源容量の計算方法と使い方
ツールの使い方はシンプルで、各パーツの名前やモデルを選択し、それに基づいた消費電力の目安が自動的に表示されます。ツールは、各部品の消費電力を合算した上で、必要な電源容量を割り出します。計算結果には、推奨電源容量とともに、より安定した動作のための「余裕を持たせた電源容量」も表示されるため、長期的な視点での選択が可能です。
各パーツの消費電力を考慮する理由
CPUやGPUといった主要パーツは高い消費電力を持つことが多く、特に高性能なパーツを使用する場合は電源への負荷が大きくなります。また、SSDやHDD、追加ファンなどの周辺機器も少なからず消費電力を必要とするため、すべての部品の消費電力を考慮することが重要です。適切な電源容量の選定は、PCの安定性や長寿命に直結します。
電源容量の選び方とポイント

各部品の消費電力と適切な電源選び
CPU、GPU、メモリなど主要パーツの消費電力
CPUやGPUはPCの中でも特に消費電力が大きく、モデルによっては200W以上を消費することもあります。これに加えて、メモリやストレージ、ファン、LED照明などの消費電力も考慮する必要があります。これらの合計消費電力に、30%程度の余裕を持たせた電源容量を選ぶことが推奨されます。
+12V系統とMax Combinedの重要性
電源ユニットには+12V系統があり、これが主にCPUやGPUに電力を供給します。Max Combinedは+12V系統の合計最大出力を示し、これが高いほど高性能なPCを安定して動作させることが可能です。
電源容量の目安と余裕を持たせる理由
推奨される総合出力とピーク電力の違い
「総合出力」とは、電源ユニットが継続的に供給できる電力であり、これに対して「ピーク電力」は短時間だけ供給可能な最大電力です。PCの安定動作を重視する場合は、総合出力を基準に選定することが望ましいです。ピーク電力は突発的な負荷変動に対応するものであり、常にピークで動作することは推奨されません。
実際の使用時の負荷率と効率
電源ユニットの負荷率は、一般的に50〜60%の範囲が最も効率的とされており、これにより電源ユニットの寿命を延ばすことが可能です。例えば、計算された消費電力が300Wの場合、450W程度の電源を選ぶと、効率よく動作しやすくなります。
ドスパラのおすすめ電源ユニットと製品選び

人気の電源ユニット製品の特徴
ドスパラでは、さまざまな電源ユニットが販売されていますが、特に80PLUS認証を受けた電源ユニットが人気です。80PLUS認証は、電源効率の高さを示す指標で、認証レベルはブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタニウムと5段階に分かれています。高い認証を持つ電源ほど変換効率が良く、電力ロスが少なくなります。ドスパラでは、特に「GALLERIA」シリーズのPC用に推奨される電源ユニットとして、ゴールド以上の認証を受けた製品がラインナップされています。
80PLUS認証と電源効率の基礎知識
ゴールド、プラチナ、チタニウム認証の違い
80PLUS認証の中でも、ゴールド以上の製品は効率性が高く、消費電力の85%以上をコンポーネントに供給することができます。プラチナ認証の場合は90%以上、チタニウム認証では94%以上の効率が求められます。これにより、電力消費を抑えながらも高いパフォーマンスを維持できるため、電気代の節約にもつながります。
具体的な電源ユニットの選び方
自作PCとBTO PCにおける電源選びの違い
自作PCでは、PCパーツの構成に応じて必要な電源容量が変わるため、パーツの消費電力に基づいて適切な電源を選ぶ必要があります。一方、BTO PCの場合、ドスパラなどのメーカーが最適な電源ユニットを組み込むため、基本的には既に推奨された電源が選ばれています。自作PCの場合、余裕を持たせた電源選びが重要です。特に将来的なパーツの増設やアップグレードを考慮する場合は、大容量の電源を選ぶと良いでしょう。
電源計算ツールの活用事例

ゲーミングPC向けの電源計算例
ゲーミングPCでは、特に高性能GPUを搭載するケースが多いため、電源容量の計算が非常に重要です。例えば、RTX 4080を搭載するPCの場合、最低でも750Wの電源が推奨されますが、安定性を考慮する場合は850W以上の電源が望ましいです。電源計算ツールでは、各パーツの消費電力を合計し、推奨される電源容量を計算することができます。
クリエイターPCにおける電源容量の最適化
クリエイターPCは、CPUやメモリの消費電力が高いため、総合的な電源容量の最適化が重要です。例えば、動画編集用PCでは、メモリの消費電力が増加する傾向にあるため、計算された消費電力に+100W程度の余裕を持たせると良いでしょう。これにより、レンダリング作業中の負荷変動にも対応可能となります。
電源選びで注意すべきポイント
電源ユニットの寿命と保守
電源ユニットは、PCの安定動作に欠かせない部品ですが、その寿命には限りがあります。一般的に、電源ユニットの寿命は5〜10年とされていますが、長期間の使用によって効率が低下したり、コンデンサーの劣化が生じることがあります。そのため、定期的な点検と交換が必要です。また、信頼性の高いメーカーの製品を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
将来的な拡張性を考慮した電源選び
PCの用途や構成に応じて、将来的なパーツの追加やアップグレードを見据えた電源選びが重要です。例えば、将来的にグラフィックカードやメモリの追加を考えている場合は、余裕のある電源容量を選ぶと良いでしょう。これにより、追加パーツによる消費電力の増加に対応できるため、PCの安定性を維持できます。
